二重写しの京都・下鴨本通

下鴨神社の西側を南北に走る、下鴨本通は、わしにとっては馴染みの道であった。
ここに、「京都プリンスホテル」というホテルがあったが、これは岩倉にある「京都宝ヶ池プリンスホテル」とは縁もゆかりもなかったそうで、2000年に営業を終え、今は跡形もない。
わしはこのホテルの屋上ビアガーデンで友人10数人と飲んだ事がある。当時の先生に連れて行ってもらったのだが、「支払いは任せろ」と太っ腹だった先生が、請求書を見て青くなり、皆で慌てて出し合ったというほほえましい記憶が(笑)
あと、「加茂みたらし茶屋」の近くの「からふね屋 下鴨店」にしばしば行った。当時、深夜営業の店が京都には数えるほどしかなくて、非常に重宝したのである。この店も今はなくなってしまった。
ほかにも、老夫婦でやっていた小さな洋食屋とかもあったのだが、そのレトロな雰囲気は「グリル生研」に残っている。「生産開発化学研究所」というやたら理系っぽい名前のビルの一階にある老舗洋食店で、下鴨神社で結婚式をすると、ここで披露宴をさせてもらえるとのこと。
しかし、そんな懐かしい匂いに取って代わり、いまや、下鴨本通は「パティスリーなんとか」とか京懐石の料亭とか、堂々たるお店が並んでいて驚いた。そのどれも新築ながら古いヨーロッパの町並みみたいな洋風に洗練された建築である。
この通りをどんどん北に歩いて北大路を越えれば、「京都ギリシアローマ美術館」とかもあるし、北山通に至れば、モダンだったり前衛だったりという建物がずらり並んでいる。まるで「欧米か!」である(笑)。
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