
山科区勧修寺(かんしゅうじ)仁王堂町にある、真言宗山階(やましな)派の総本山・勧修寺(かじゅうじ)。
去年は、睡蓮や蓮を観によく通ったのだが、今年はすっかりご無沙汰していた。
秋はどんな風情なのだろうと訪ねてみたら、驚くほど鮮やかな紅葉が待っていた。

行ったのは24日の午後3時過ぎ。拝観受付の門をくぐると、書院前の楓が傾いた日差しを浴びて、壮烈なほど燃えていた。


高く聳える公孫樹の黄色を背にした紅の鮮やかなことに、しばし息を飲む。

境内の楓は一本一本色づき方が異なって、複雑な綾織りのような美しさ。

樹齢数百年のヤマモモの古木も、楓の紅をまといながら、午後の陽射しの下で憩っている。

おりしも、2台の観光バスで乗りつけた団体さんで、このお寺にしては珍しく、歓声と記念撮影の喧騒で賑わっていたが、この方々、ほんの15分ほどしかおられなかった。あちこち回るので一箇所にはそのくらいしか時間が割けないのであろう。きっとあちこちの記憶がごっちゃになって、印象薄れるのではないかなあ・・・と余計な心配をするわし(苦笑)

たくさんの楓や、ウルシなどの樹も鮮やかに色づく下、杉苔の絨毯のなかに、若い楓が、小さく紅葉している。

池のほとりの観音堂周りは、広い芝生。すっかり枯れた池の蓮がわびしいが、枝垂れ桜の紅葉が観音堂を彩る。

午後3時半には境内のほとんどが日陰になってしまって、景色は沈んでしまった。
観光バスのお客さんたちの賑わいもほんのひととき。静かになった境内をあとにして振り返ると、夕暮れの池の上空を、アオサギが優美に舞っていた。
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