泉涌寺・今熊野観音寺の錦秋

11月25日に、嫁さんとふたり、泉涌寺と今熊野観音寺を訪れました。
泉涌寺は、皇室の菩提寺ということで知られていますが、近年は「楊貴妃観音」が人々を魅了しています。
また、その塔頭である今熊野観音寺は、規模は小さめですが紅葉の名所の一つです。
上の写真は、その今熊野観音寺のもの。

「楊貴妃観音堂」は、門をくぐって左側にあり、まずはその楊貴妃観音様の麗しいかんばせを拝しました。
唐の玄宗皇帝が、楊貴妃を偲んで香木に彫らせたという伝承をもつこの聖観音像。数奇な運命を経て宋の時代に日本にやってきたそうです。ずっと秘仏だったので、彩色鮮やか。宝冠の精緻な彫刻も見事。
そこから仏殿の方へは、傾斜を下って行きます。山懐に抱かれた、清浄な別天地という雰囲気は、ここだけが持つ独特のものだと思います。

仏殿・舎利殿が並ぶ奥に本坊があって、明治天皇が御里御殿を移築した御座所が接続し、その横にはやはり明治天皇によって再建された霊明殿があります。歴代天皇・皇族の念持仏、遺品などが多く残されているとのこと。それらも拝観できるのですが、今回は遠慮して、今熊野観音寺の方へ回りました。

紅葉の最盛期には、まだ僅かに早かったようです。それでも境内から山際へと続く楓の木々は美しかった。

また、この秋から「西国三十三ヵ所霊場」の各寺院が、秘仏の特別御開帳を行っていて、ここ今熊野観音寺もそのひとつ。本尊の十一面観音様を拝もうと、かなりの人出がありました。
こちらの観音様、御本尊もさることながら、お前立ちが優美でした。

ここも、境内の一番の高みに、多宝塔があります。仰ぐと空は暗雲に覆われて、ちょっと凄愴な雰囲気だったけれど、多宝塔まで登ってみました。
今熊野観音寺は、後白河法皇との縁が深く、その頭痛を治したという伝承から、頭痛封じ、ぼけ封じの御利益で知られています。それで、我が家も「頭痛封じ」の枕カバー(枕宝布と書いてあります)をいただいてきました。
大人用には「頭痛封じ・ぼけ封じ・開運厄除・健康長寿」で、
子供用には「智恵授け・学業成就・諸芸上達・身体健康」の祈祷済みです。

ここを訪ねた後は、ほかの紅葉の名所へ行くことなく、師走になってしまいました。
それでも、今年も京都の紅葉を楽しむことができたのは、ありがたいことでした。
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