dragontailとはなにか
このブログのタイトルを、dragon-tail (龍の尾)と付けたのは、幾つかの意味があった。
わしが龍が好きだったこと。
ペンネーム、さらにはハンドルネームにも龍の字を使っていたこと。
「龍頭蛇尾」にならず、最後まで中身のあるものを書きたいという願い。
まあ、龍を名乗ってはいるが、頭になるほどたいしたものでなく、その端くれであろうという謙遜。
ただ、英語の単語として存在しているのは知っていたが、その意味を認識してはいなかったのである。
それが先日、奇しき経過で知ることになった。
今、わしが執筆している小説のひとつ「醜斑(シコブチ)神―琵琶湖水妖記―」は、ホラー小説を意図しており、怪奇小説の一大分野である「クトゥルー神話」に発想の根のひとつを置いている。
「クトゥルー神話」の小説には若い日に幾つか接し、大いに影響を受けたが、長い間それらの小説を紐解く事がなかった。ここへきて、再び読み始め、押入れの隅にあった創元推理文庫の「ラヴクラフト全集」等を引っ張り出したのである。
その全集2の「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を読み返し、中身をほとんど忘れていたことに呆れ、改めて凄い傑作であるのに感心していたのであるが、文中、不意にdragontailが出現したので驚愕した。
この本の中では「巨竜の尾」と訳されている。「巨竜の頭」つまりdragonheadと対になり、占星術の記号という形で出現した。
つまり、dragontailとは、占星術用語なのである。では、どういう意味か。
そもそも、dragonとは、月の軌道(白道)と太陽の軌道(黄道)の交点だそうだ。
そして、月が太陽の軌道を横切って上昇するところをdragonhead(昇勢の宮)といい、
逆に月が沈んでいく交点をdragontail(降勢の宮)というとのこと。
このとき、日食や月食となるため、古来より天文計算の上で重要視されてきた。
占星術は天文学の先駆であると同時に魔術の兄弟でもある。ラヴクラフトの小説中でも、非常に重要な魔術の呪文の文頭に、この記号が描かれている。
そして、占星術では、dragonはカルマ=業を表わすもので、dragonheadが前世から受け継いだ幸運、dragontailが前世から受け継いだ課題を表わすのだというのである。
そうだったのか!わしは前世の課題を果たすために、このブログを始めたのか!
「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」のラストで、dragontailの呪文は邪悪の化身・恐怖の存在を滅し去った。
さて、わしの文章は、わしの前世の課題を果たすほどのモノになっているかどうか・・・
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