灯ともし頃
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今熊野商店街主催の恒例の夏まつり、今年は23回目。
8月5日の日曜日、午後六時から開催でした。

この街の守護神というべき、新熊野神社の大クスノキの下、にぎわいます。
でも観光客には縁のない、まったく地元の老若男女だけのおまつり。

歩道にならぶ、食べ物の屋台や子供向けの金魚すくい、ゲームなどは、全部商店街の人たちが頑張っているのです。
いつも行列ができるので、今回は真っ先に焼きそばとイカ焼きを買って、新熊野神社境内の休憩所で食べました。どっちも安くてボリュームがあって美味しい! 普通の夜店じゃ、こうはいきません。

息子は金魚すくいにあっさり敗北しましたが、サービスで10匹(一回につき5匹ね)ももらいました。
で、次はヨーヨー釣りに挑戦。風船の水の入れ方がまちまちだったり、吊り上げる道具がやたら丈夫だったり、ほんまに手作りでお客に甘い、サービス満点のおまつりなんです。

うだる夏の夕べに、ささやかな楽しみを味わうわれらを、この日も大クスノキは優しくおおらかに見守ってくれていた。

今回はちゃんと新熊野神社の参詣もしておきました。本殿前の椥(なぎ)の樹は、向かって左側の樹にだけ、沢山実がついていました。境内には苗木も多く育てられていて、分けてくれると看板も出ていました。
変わらぬ賑わいの商店街・・・ではあるのですが、最近、第一日赤病院向かいのたこ焼き屋さん「びりけん」が閉店してしまったらしい。去年の祭りのときはここでたこ焼きも食べたのに、ちょっと寂しかったな。
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今熊野商店街も、だいたい週に1回くらいしか足を運べなくなっているので、このところあまり紹介もしていませんでしたが、変わらず普通の健全な商店街として栄えております。
昨日、わしの贔屓の和菓子屋「音羽屋」さんで、つい見かけたお徳なセットを買ってしまいました。
いろいろ5個も入って、本来880円がなんと560円!だったので(笑)
写真は、真ん中に入っていた「田舎饅頭」を息子が食べてしまった後のものです。で、このあと、おはぎも最中も息子が食べてしまいましたが、ヴォリュームあって食べ応え十分・・・だったはず(苦笑)。

中でも注目はこの、柿の形のお餅。
中の白餡には、生の柿の実が小さく切って入ってました。
季節ごと、いろんな工夫をしてお客を喜ばせていくお店が、老舗となって生き残っていくのでありましょう。
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寒い帰り道、熱々のたこ焼きをハフハフと頬張るのもいいものです。
今熊野商店街も南のほう、京都第一赤十字病院から東山通りを挟んだ向いにある、「びりけん」は、たこ焼きと聞いて誰もがイメージするような、そんな普通に美味しいたこ焼きを売っています。
持ち帰りのほか、4つほどテーブルのある店内で食べることも出来ます。飲み物はお茶が用意されていて、ジュースだのは外の自販機で買うことになってます。
今熊野商店街は、夜になると早仕舞いしてしまう店が多い中、こういう紅い提灯があると気持ちも温かくなります。
しかし、事情でわし、今熊野商店街を毎日のようにうろつけるのは、この3月限りになりそうなんだな。
「勝手に紹介・今熊野商店街」も、そろそろ区切りです。
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節分の日、今熊野商店街は、それほど変わったところはありませんが、この二つだけは目を引きます。
最近になって、かなり全国的に行われるようになった、「恵方を向いて丸かぶりする巻き寿司」。
もともとは大阪の限られた地域で始まった風習らしいですな。
今熊野商店街でも、何箇所かで恵方寿司が売られておりますが、ダントツ人気なのはスーパーマーケット「サンプラザ今熊野」の一角に入っているお寿司屋さんのものです。ここ、普段は握りやら散らしやら、とりどりの寿司が並んでいるのですが、この日は、海苔巻き一色。
写真は午後5時くらいで、もうかなり売れてしまっていますが、午前中に行くと壮烈な量が積んであって、さながら真っ黒な山です(笑)
海鮮巻きとかサラダ巻きとか、洒落たものもありますけれど、普段から売られている普通の海苔巻き(かんぴょう・玉子焼き・芹などが入ってる)が、一番美味しくてよく売れております。
こっちは、以前も紹介した「青山豆十本舗」さんで、鬼のお面付きやら、枡に盛ったものやら、節分の福豆がいっぱい並んでおりました。お店のおばちゃん、おかめさんに良く似た福相です。
写真、一部不自然なのは、わしの嫁さんが写っているのを隠しているからです(笑)
あと、写真には撮りませんでしたが、焼いたイワシも節分には欠かせないもの。その匂いが店内から今熊野の商店街いっぱいに漂って、家に帰っても消えませんでした。
家では、わしが鬼の面をかぶせられ、息子に豆をぶつけられました(いてて)。南南東の恵方を向いて、みんなで寿司を丸かぶり。「何でこんなに美味しいのやろ?」「別に変わった物も入ってへんのに」「なんか秘訣があるんやろな」と、喋りつつ、今年の健康を願いました。
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しばらく今熊野商店街のことを取り上げないでいるうちに、大変な変化が起きていました。
京家のコロッケが、50円に値上がりしていたのです。
どうも、わしが京都を留守にしていた五月の出来事だったらしい。
このお店、前にも紹介しましたが、1983年出版の「食-京都の誘惑・旧版」(文春文庫 絶版)に「知られざる京都の名店」と書かれ、2003年に出た「京都の値段(2)」(プレジデント社)でも取り上げられている、気取らない京都の食べ物を代表する店の一つなのです。で、「食-京都の誘惑」では、昭和30年代には一個5円、今は30円と書かれているのが、「京都の値段(2)」の時点で、45円でした。
ここんとこずっとその値段で頑張ったはった京家さんですが、ついに50円か!と、感慨深いです。
紫陽花の咲き始めた東山通を行く托鉢僧のすがたは、昔と変わらないでしょうが、今熊野の時の歯車は、確実にひとつ進んだなあ・・・
☆コロッケの京家さんについては、yumeさんの「yume_cafe」でもとりあげられています。(2005-3-17の記事)
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東山区の泉涌寺道交差点から、東大路を少し北へ上った東側にあるのが、「青山豆十本舗」。
その名の通り、豆菓子のお店で、自家製造販売している。写真はお店が一番賑わう節分の日のもの。
自転車を引っ張ってるお客さんとも応対する、気さくな雰囲気が、今熊野商店街らしいのである。

しかし、ここは「東山五色豆」を名物とする老舗なのだ。
今まで節分の豆くらいしか買ってなかったわしだが、今回、知人への贈り物にしようとこれを購入した。
店頭に並んでいるパッケージから選んで「これを」と言うと、店のおばあさんは、なんとわしの選んだものより値段的に得で量の多い買い方を勧めてくれたのである!
「なんて良心的で親切!」と感激した。
そのあと、「本で見て来ておくれやしたの?」と訊ねられたが、最近はガイドブックやらを読んで訪れる客も多いらしい。そんなお客さんがた、ここは良いお店です!
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最新のガイド情報雑誌「京都ぴあ」を見ていたら、東福寺の項に、今熊野の超穴場的な店が紹介されていてびっくりした。そして、今検索したら「Yahoo!グルメ」にも載っているではないか。
「とんかつ がんち」
ぴあによれば、”鹿児島の黒豚を使用した本格派とんかつ料理の専門店”なのだが、お店のたたずまいは写真の通り、いたって控えめ。中もカウンター8席だけである。
そして、場所はとても説明しづらい。京都第一赤十字病院の向かい側の細い路地を入ったところ、なのだが、ほんまに狭い道の、目立たないお店。yahoo!グルメの地図を参照あれ。
”隠れ家的に利用する常連客が多い”と、ぴあには書かれているが
「お店自体が隠れ家みたいに見つけにくいやん(笑)」(わしの嫁さん談)
実はここは、個人的なつながりがあって、ずっと以前にお邪魔したことがある。
とんかつとポークソテーがメニューで、どちらも滋味溢れる旨さであった。
日曜定休で、11時から2時半・4時半から8時半の営業だそうだが、結構都合で営業時間が変わるみたいなんで、電話で確認してから行った方がいいかも。
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毎日のように今熊野商店街を歩いていたが、このお店、ずっと焼いた魚などを売っているだけと思っていた。
うかつにも度が過ぎた。確かに店頭には焼きはも(鱧)や、はも寿司などが並んでいるが、
「はも料理・今熊野弁当」を看板にする、料理屋さんだったのだ。
お店の名は「魚市」。暖簾などには「う越(変体仮名の『を』)市」と書いてもある。
今熊野弁当は、2000円ほどで、はも落としが付くと3000円少しで食べられるらしい。
ちなみに、はもの旬は夏であって、祇園祭が「はも祭り」と呼ばれることはご存知の通り。
元は川魚も扱っていたらしく、入り口頭上の手書きの古い看板にはそう書かれている。
お店の紋章らしい鶴の絵も古雅で洗練されているし、今熊野商店街が誇る名店の一つに間違いないだろう。
味わってみたことがないのが残念である。
旬の季節に暖簾をくぐってみたい。
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満を持して紹介する、「今熊野に隠れた名店あり!」と言われている、甘味処「梅香堂」。
場所は東山通が、JRの線路をまたいで橋梁になっているところのすぐ南、今熊野交差点の北東。
最近改築されたばかりで綺麗なお店だが、その前はほんまに、目立たぬ雰囲気だったらしい。
実はこのお店の評判、噂で知っていただけで、今日、初めてここへ行った。ショウウインドウには、煎餅なども並んでいるようだが、目もくれずに、妻と息子と一緒に店内へ。
注文したのは、「チョコレートパフェ」580円と「バターホットケーキ」400円、珈琲。
まずやってきたチョコパフェにスプーンを突っ込む。土台はソフトクリームである。爽やかに舌の上で溶けるクリーム、チョコレートの豊潤さ・・・くどさがまったくなく、いくらでも食べられる。そして、底上げがしていない。なんと良心的!
次に来たホットケーキの分厚いこと。おもての見本の、3倍はありそうだ!バターを塗り、シロップを掛け、ふわふわのやつにかぶりつく。昼食をとってきたばかりなのに、親子三人であっという間に平らげてしまう。もう一つ注文すればよかった(;;)
外の蝋細工の見本がありきたりなのが、ほんまにもったいない。実物の方がすごいという、稀に見るお店である。
店の規模は小さいが、わしらのような家族連れ、婦人グループ、さらには、常連らしいおじいちゃんのグループ!で賑わっていた。味も値段も雰囲気も満足できると太鼓判を押したい。
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おそらくわしが、今熊野商店街のお店で一番多く利用しているのがここ、焼きたてパンの「ゲベッケン」。
和菓子の音羽屋の向かいにあり、沢山の種類のパンを並べている、親しみ深いベーカリーである。
伏見の水を使っているらしい「伏水」という名の食パンや、5個一袋のロールパンなどが、我が家の朝食になる。
カレーパンやサンドイッチをおやつに買ったりもする。洋菓子も並んでいるし、サンドイッチに使うハムやソーセージも売っているし、とにかく店内、いや店外まで賑やかで楽しい。
また、写真の左に見える階段を登ると、二階は喫茶店になっていて、モーニングセットは当然ながら豊富なパンを選べる。落ち着いた雰囲気で、穴場的な喫茶である。
ここもHPあるかなあ・・・と思って今回検索したら、立派なものがあった。そして、丹波橋にもお店があり、伏見区深草の本社でケーキなどを作っていることを知った。新商品の開発にも意欲的なようだ。そういえば、大きな角切り肉の入った試作のカレーパンを食べさせてもらったこともあったっけ。
京都には意外とベーカリーが多いと感じてきた。ちなみにわしは、一日三食、パンでも大丈夫な人間であるが、入江敦彦さんの「やっぱり京都人だけが知っている」(洋泉社新書Y)にも、「じつは京都人は朝昼、一日二度までもがパン食であってもかまわない人間である」と書かれていた(笑)。
わしが常連というか、店主と友だちである、錦小路近くの喫茶店は「ドンク四条店」の食パンで美味いトーストを出してくれる。八坂神社の前の「志津屋」で「元祖ビーフカツサンド」を買うのはたまの贅沢だ。そして、祇園で生まれたという「デニッシュ食パン」は、カロリーが高いから嫁さんが全然買わせてくれないのだが(苦笑)、たしかに美味しい。で、入江さんの本によればいまや、西陣がパン屋激戦区で、なんと和菓子屋よりもパン屋が多いとか。
京都に来られた方々、パンも、是非お試しあれ。
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いまさらであるが、今熊野商店街の位置を記すと
京都市東山区の、東山通(東大路)沿いに、北は東山七条を下がり、智積院を過ぎた辺りからぼつぼつ始まり、今熊野の交差点辺りから通りの両側に本格的に店が並び始め、それが東大路と九条通りが交差する東福寺交差点まで続くのである。
で、この南端には、どーん!と「京都第一赤十字病院」が控えており、今熊野商店街はこの第一日赤の「院前町」という性格も濃い。というか、この病院の職員、患者さんたちの消費に頼る割合は非常に大きいだろう。
病院は最近、外来患者への薬の出し方を全部「院外処方」にしたため、病院近辺には、処方箋薬局が一挙に増えた。
そんな中で「買い食いのできるお店」が目立つ。病院の向い側のタコヤキ屋「びりけん」と、北側のフライ専門店「京家」。思うに、病院の職員さんだけでなく、入院中の食事に飽きてこっそり買いに来てる人も多かろう(笑)
「京家」は断然、コロッケが美味い(つーか、他には串カツ・ビフカツ・トンカツ・メンチカツくらいしかない)。前は40円だったが今は45円。注文してから揚げてくれる。熱々を齧りながら歩くのが一番。
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今熊野商店街の地名は、今熊野池田町・今熊野椥ノ森町などであるが、一部は、泉涌寺門前町である。
その名の通り、ここは泉涌寺、そして東福寺などの門前町という性格も持っているのだ。
で、門前町に付き物なのが、参詣客に茶菓子を出すお店。今熊野商店街で、門前のお菓子屋をうたっている筆頭は、「音羽屋」だと思う。創業は昭和9年だそうで、50周年に売り出した「赤飯万寿」が一番の名物のようだ。
店頭にはいつもこのお菓子と、赤飯が切らさず出ている。また、上生菓子も美しく並んでいる。しかし、写真をよく見て欲しい。
下段の手前から、いちご桜!いちご大福!いちごミルク大福!
もう、そんなに珍しいモノではないかも知れないが、こういう路線でも頑張っているのである。
気取らず庶民的な今熊野商店街のお店らしさがよく出てて、わしは好きだ。
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前にも少し紹介した、今熊野商店街。全然観光客向けでない証拠にここは、日曜日になるとほとんどの店がシャッターを下ろして休みにしてしまう(笑)
そんな中、我が家がよく利用しているお店の筆頭が、ここ、「大谷園茶舗」。
宇治茶専門店で、茶道用品から、抹茶、煎茶など品揃えも豊富。抹茶ソフトクリームなども販売しており、店内には飲食できるスペースもある。
が、しかし、わしが買っているのは、麦茶だけ!なのであった(苦笑)
実は結婚以来、我が家には、緑茶を毎日飲む習慣がなかった。嫁はんは一日に何杯も珈琲を飲むのだが、わしはカフェインが苦手。だが、息子が生まれて、彼に飲ませるために麦茶を毎日沸かすようになったのである。
で、ここ「大谷園茶舗」には、香ばしい「網焙り麦茶」が一年中置いてあるのだ。ペットボトルのや、冷水で淹れるティーバッグ式のやつなど、比べ物にならない、粒の麦茶、最高。
しかし、あんまりにも麦茶ばっかではなんなので、今回、「京番茶」も購入してみた。どこら辺が普通の番茶と違うのか、詳しく味わってみよう・・・
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これは、知る人ぞ知る京都の漬物、ニシダやの「おらがむら漬け」である。
一見してわかるとおり、シバ漬け系なのだが、大原に行っても決して売っていない。
みやげ物店でも、わしは見かけたことがない。
実は、これ、買って食べたことはないのである!
妻が、職場だの、行きつけのマッサージ屋さんだのでよく貰うのである。
地元の人が地元の知人に贈るモノというのは、あまり高価でも気兼ねがあるし、かといって安かろうまずかろうは論外。その辺のバランスが絶妙な、高くないけど美味しい逸品なのである。
大振りに刻んだキュウリをメインに、ナスとミョウガが少し漬かっていて、酸っぱさが頃合。何よりもキュウリの歯ごたえがぽりぽりと快く、言って見れば「きゅうりのキューちゃん」(東海漬物)のシバ漬け版。
これを製造販売している「ニシダや」さんは、東山の今熊野にある。正確に言うとこの漬物、「志葉漬け風味」であって、シバ漬けではない。ニシダやオリジナルなのだ。
ネーミングもちっとも京都っぽくないし、あくまで地元向けに開発されたものと思われる。
その地元、今熊野には、全然観光客向けでない商店街があり、わしは日々利用し、愛着が深い。恩返しを兼ねて、以後、今熊野界隈を勝手に紹介しよう。新(いま)熊野神社の大楠に守られた、いとおしき街を。
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