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2009.02.20

京都府立図書館

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京都市左京区岡崎には、文化施設が立ち並んでいるのだが、その一つに、京都府立図書館がある。
上の写真の右に映っているのが、その北側側面。

ここは、わしが京都に住むようになった最初の年に、よく利用したのであった。
1909年(明治42)に建てられた当時の建物が、まだそのままで、煉瓦造りの古雅な雰囲気、内部のアールヌーヴォーの調度品など、知識はないままに「ここは理想的な洋風建築の図書館や」と大好きになった。

今、この建物を調べてみれば、明治から大正、昭和にかけて、日本建築界に大きな足跡を残した、武田五一の設計である。この人は京都高等工芸学校(のちの京都工業繊維大学)や、京都帝国大学で多くの個性的な建築家を育てた偉大な教育者でもあったそうだ。
京都でこの人の設計した建物は、京都市役所本館とか、京都大学建築学教室本館とか、順正・清水店とか数多く残っており、この岡崎には府立図書館のほか、藤井斉成会有鄰館という面白い建物がある。

しかし、その煉瓦造りの府立図書館は、さすがに老朽化して使いづらくなり、今はコンクリート造りに建て直されてしまっている。
それでも、旧建築の正面の外観は保存されていて嬉しい。
その写真、撮り忘れたので、またこんど、紹介します。

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ちなみに、この写真は、府立図書館北側の小さな公園に、図書館に背を向けて建っている記念碑である。
顕彰されているのは、江戸時代末期から明治時代にかけ、佐賀藩や日本政府や京都府に雇われて、文明開化のために貢献した、ゴッドフリード・ワグネルという人。いわゆる「お雇い外国人」のひとり。

この人、内気で地味な性格だった割に、結構波乱万丈な人生だったようだ。
経歴を書くだけで膨大になるので、京都関係のものだけ記すと、
京都府に雇われて「舎密(せいみ)局」で化学の講義や、陶磁器工芸の指導にあたり、清水焼や七宝の技術向上に貢献したほか、島津製作所の創業者の恩師でもあるらしい。
京都にいた時期は短かったらしいけれど、京都にとっては忘れられない恩人のひとりなのだ。

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コメント

年度末が近づいて煮詰まり気味の毎日を送っており、歩いて行ける距離なのにこの界隈にもなかなか行けません。
市立図書館はどこも殺風景で面白くありませんが、府立図書館はいいですよね。近代美術館か、京都市美術館か、細見美術館でまったり時を過ごして、府立図書館で本を眺めて、オ・タン・ペルデュでシェリーを飲みたい…。
こんなささやかな夢を見つつ、こんな時間まで仕事してます(涙)

投稿: antoinedoinel | 2009.02.21 03:27

☆antoinedoinelさん、お忙しいようですね。お体大切に。
わしも確定申告近づき焦っております。

それにしても、おっしゃる通り、市立図書館はなんつーか、建物の殺風景さに、蔵書まで色褪せて見えたりしますな。
府立図書館、ずいぶん久しぶりに足を踏み入れましたが、良い雰囲気です。あまり時間なかったんですが、画集など眺めてきました。琵琶湖博物館の図書室も似た感じで夢見れますよ。

そういや、シェリーもずいぶん飲んでないな・・・

投稿: 龍3 | 2009.02.22 23:09

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