お客さんのおかげ

京都に住んでいても、名所めぐりなどはそうそう日常的にするわけではない。
それで、時々「とても有名なところで、すっかり行った気になっているが、実はまだ」という場所があることに気づくのである。
岩倉、幡枝の「円通寺」がまさにそうだったのだ。

東京から京都を訪ねて来られたhayateさんと、朝食を摂ったのは北山通り、地下鉄北山駅から程近い「進々堂北山店」。ここも初めて足を踏み入れた・・・ようなそうでないような記憶の曖昧さ(苦笑)。

朝食メニューが充実していて、わしはスクランブルエッグのセットを注文したのだが、ごらんの充実振り。焼きたてのパンを籠に入れてテーブルまで回ってくれるし、珈琲はお代わり自由だし。ついつい朝食にあるまじき大食をしてしまったが、hayateさんとは中身の濃い話が出来た。

そして、ここからは岩倉まで山を越えればすぐである。「円通寺」は、深泥ヶ池の横の道を車で行くとほんの10数分。(ただ、すれ違いの難しい細道のうえ、傾斜率25パーセントという強烈な坂道)

比叡山の借景で知られる庭園をじっくり眺めた。
確かにここから見える比叡山はかたちが良い。
苔に埋まっている庭石が見事で、混ぜ植えの生け垣とあわせ、雄大な景色を幻視させてくれる。
ただ、ご住職?と思われる個性的な声の説明が、ずうっとスピーカーから流れていた。独特な節回しで、なんだか浪花節を聞いているような気になる。もうちょっと静かに、ぼおっとさせてくれへんかな・・・・
残念ながら天気が悪くて、風光は冴えなかったし、なにより吹きさらしの高床の建物で恐ろしく寒かった。
それでも、拝観できたのはありがたかった。はるばる来られたお客さんに相伴させてもらったおかげである。
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