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2007.02.02

二重写しの京都・下鴨神社(1)

京都で暮らした年月がかなりなものになって、想い出の中の京都と現在の京都に、かなりの差異を感じるようになってきた。
わしはやたらと京都の中で引越しを重ねたので、いわゆる引越し貧乏である代わりに、あちこちに想い出を持つ事が出来ている。それをそろそろ引き出しから出して、現在の京都と重ねながら、二重写しの思い出語りを始めようと思う。

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1月31日、久しぶりに下鴨神社へ詣でた。ここは、わしの京都生活の最初の思い出の地である。
高校を卒業して、京都に来たわしは、左京区の高野に下宿し、御蔭橋を渡っては、この神社の境内を毎日横切っていたのである。

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下鴨神社を包む森林を「糺の森」という。平安遷都以前の山城盆地の風景をとどめる、太古の森なのである。完全に住宅地に囲まれ、東西300メートル、南北1キロくらいしかないけれど、巨木の立ち並ぶ雰囲気は荘厳だ。そして、かつては境内にはまったく照明がなくて、夜になると本当に真っ暗だった。肝試しのつもりで何度か強引に夜の境内を突っ切ったときの、ドキドキ感が懐かしい。

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現在は参道に照明が整っているのは、世相を考えると仕方ないだろう。
そのほかにも境内は整備と遺跡調査が進んでいる。今回「散策路」というものを見つけた。かつては踏み込めなかった森のなかに道が出来て、樹を縫い、泉川のほとりを歩けるのは楽しい。古代の祭祀跡なども表示されていて、神寂びた雰囲気を味わえる。

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朱塗りの楼門の鮮やかな色彩と軽快な姿が、いつ観ても爽快である。かつては21年ごとに建てかえられたそうで、神社の建物は「古さ」を良しとしない。穢れなさが身上なのだ。
しかし、変わらぬかたちは、心を落ち着かせてくれる。

追記・前に下鴨神社の夜の景色をアップした事があったなあ・・・と思って振り返ってみたら、ちょうど一年前に「夜の下鴨神社」というのを書いておりました。

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コメント

こんばんは~。同じ場所の記事を、振り返るというのは面白い試みですね。糺ノ森は歩くと気持ちいいですね。

投稿: hayate | 2007.02.03 21:16

hayateさん、こんばんは~。
下鴨神社、糺の森は、昔どおりの雰囲気を保っていて、行くとほっとさせてくれます。でも昔のわしは、花とかに全然興味なかったんだなあと、思い出して苦笑しております。

投稿: 龍3 | 2007.02.04 22:21

「京都ひとり歩き」を始めたのはブログを始めるさらに少し前、5年位前。 最初の頃にこの「下鴨神社」を訪ね、その後、何度も何度も訪ねていますが、その度に 感じ方が違います。
例えば、糺の森はとてつもなく長い距離に思えたのに、最近は短く感じるとか。。。。
「散策路」が完成したのはごく最近で、5年前はかすかに小さ小川があった程度でした。

 何度も違う角度で見ることでいろんなものも見えてきます。
 近代建築に興味がうつりつつある最近も一度訪れた社寺を訪ねています。何度訪ねても新鮮です。

投稿: yume | 2007.02.06 16:06

yumeさん、通うたびに違うものを見せてくれる奥深さがあるのが、「名所」といえるのでしょうね。
下鴨神社は、糺の森あっての神域。いろいろ発掘されたり整備されたりしつつも、妙な人工的なものになっていないのがありがたいですね。

投稿: 龍3 | 2007.02.07 15:43

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