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2006.10.01

京都人気取りのよそさん

京都にいると、どうでも、「よそさん」であることを思い知らされてびびって控えめに生活し続けているわしである。(嘘つけ・笑)
しかし、「よそさん」でありながら、京都人以上に京都らしい生活を謳歌満喫し、それをエッセイなどに書きながら華々しく活躍なさっているお方もいる。
わしなど、到底真似はできないので嫉妬するばかりだが、こういうお方を、京都原住民の方々はどう思っておられるのか、興味があった。
ただ、京都生まれ京都育ちの人の多くは、自分らの街を余り語りたがらないような気がする。考えてみれば、慣れ親しんだものよりも異風のもの、自分にとって目新しいもののほうが情熱を持って表現しやすいのではないだろうか。
だからこそ、わしなども熱意込めて京都のことを書き綴っているのだろう。
そして、そんな「よそさん」をどう思っているのか、本音を明かさぬ京都の人から聞くのは難しい。

そんな中で、入江敦彦さんという京都人は、英国に惹かれ、現在はかの国で生活しておられるが、同時に「京都人だけが知っている」シリーズはじめ、本音の京都案内で、わしの目を大いに開いてくれている。
その著作を片っ端から読んでいるうち、今読んでいる「KYOのお言葉」(発行・マガジンハウス)のなかで、ついに痛快な一節に出くわした。

「京都で育った者はあまり他人を羨ましがらない。羨望は品のない行為だ、己(の利害)に関係ないことはドーでもいいことだと親に叩き込まれるからだ。よそさんが京都人気取りでキモノ着て町家に住んで自分の特別扱いをひけらかそうと歯牙にもかけない。

なるほど!わしが、かの「キモノ着て町家に住んで」活躍されておるよそさんに感じた反発は、嫉妬だけではなかったのだ。
「自分の特別扱いをひけらかしている」姿勢にあったんだなあ。

大阪に行ったりすると、こんなわしでも京都人扱いを受けたりする。「さすが京都人は、京都時間で、約束の時間にルーズやなあ」などと、大体はマイナスイメージなんだけどさ(大苦笑)
まあ、まちがってもわしは京都人気取りなどは出来ないが「自分だけが京都のこんな穴場を知ってるんだ」などと思いあがらぬように気をつけようっと。

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コメント

でも、根っからの京都人って不思議ですよね。大多数が「よそさん」なので、敷居が高いかと思いきやそうでもなく、かといって影で悪口言ってるみたいな。

投稿: takebow | 2006.10.01 11:06

入江敦彦さんの本には興味があって私も何冊か読みましたし、全部読んでみたいとも思っています。

 関西以外の人は 関西に住む人をいろんな形でひっくるめてしまうんですよね。
 主人の実家宮崎に行った時、親戚の人が「さすが京女 京美人(若い頃の話)」と言う人がおられるかと思いきや、「大阪は車も人も多いんでしょ」と言われ。。。
 滋賀は京都でも大阪でもないよ~ 滋賀は滋賀と言いたい気持でいっぱいでした。

 自分自信が 今話題の「大阪気質」じゃないので「大阪人」扱いされると、ちょっとちよっと違うよ~と言いたくなります。

 なんでも「十派一からげ」ってよくないと思います。

投稿: yume | 2006.10.01 13:40

☆takebowさん、根っからの京都人の方にも、もちろん、いろいろな個性があります。室町の旦那衆と西陣の職人さんでは言葉から違いますしね。十把一からげには到底出来ない「京都人」気質、面白いです。

☆yumeさん、わしも郷里の長野県に戻って「何処に住んでるの?」と聞かれ、京都の山科、と答えても、「山科」をわかってくれる人はほとんどいません。
それと同じで大阪でも、住む場所によってそれぞれの誇りと感情があって、「大阪気質」もそれぞれなんでしょうな。
十把一からげ、ステロタイプの議論には、断固異議を唱えていくつもりでありますが、時々自分もそれに陥ってるかも。

投稿: 龍3 | 2006.10.02 00:22

何事に関しても「十派一からげ」に疑問を持っています。
たった一人、たった一つの目立つ何かが、その集団を、そう見てしまうんです。
そうじゃないんですよね。

投稿: yume | 2006.10.03 21:12

三代続いて江戸っ子と言える~みたいな部分。
文化を感じますね。
それは京にも浪花にも
それぞれのところで言えることかな。

ま、そういう意味で言うなら
当方は京都人の新参者ですが
奈良ではまほろばの子になるのでしょうか(笑)

投稿: 松風 | 2006.10.03 23:21

☆yumeさん、「イケズ」もよくわからないわしですが、一番わからない言葉は「イチビリ」です。コピーライターの仕事やっていて、この言葉に出くわし、一緒に仕事やってた大阪の方々に聞いたのですが、「ほとんど説明不可能」とのことでした。しかも大阪と京都では微妙に違うらしいです。
しかし今、わが息子がどうも「イチビリ」らしく、やっと明瞭にその言葉がわかり始めました(笑)。

☆松風さん、京都でも常に「よそさん」が新しいモノをもたらして、伝統にいろいろなものを付け加え、重厚な文化を創ってきたのですよね。
松風さんの奈良が、わしには長野県飯田、ということになるのでしょう。

投稿: 龍3 | 2006.10.04 01:55

「よそさん」なのに、ちょうど知人に「京都のおすすめスポット」なんて書いて送ろうとしていたところなので、大汗が出てきました。

投稿: vivasan | 2006.10.07 04:43

vivasanさん、いいえ、そんな、大汗なんてとんでもないです。よそさんだから書ける「京都のおすすめスポット」があって、全然おかしくないですよ。
でなければわしも、このblogで京都のことなど書けはしませんから。

投稿: 龍3 | 2006.10.07 23:49

はじめまして。
前から何度かお邪魔させて頂いておりました。
私も入江氏の本のファンで、中でも「KYOのお言葉」は
何度読んでも大笑いしてしまいます。
入江氏の手にかかると、京都人のイケズさえチャーミングですね。

http://antoine.exblog.jp/3677866/
 ↑
私も以前この本のことを(「よそさん」のことも)書いたのですが、
なぜかTBが出来ませんでしたので、貼り付けさせて頂きました。

投稿: antoinedoinel | 2006.11.03 17:15

antoinedoinelさん、ようこそおこしやす。
京都に長年暮らしている「よそさん」のお仲間とのことで、心強いです(^^)
入江さんの本、ほんまに、「よそさん」には耳の痛いことがいっぱいなのに、爆笑してしまいますね。
TB、あかへんかったのはなぜだったのでしょう。またこれからもよろしうお願いします。

投稿: 龍3 | 2006.11.04 00:56

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