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2006.09.06

確かなものなど何もないけれど

Hasutohosi_0331


確かなものなど何もないけれど

 世界の果てから滑り落ちてしまいそうで
 あの頃のきみは 爪を立ててもがいていた

 「天文台で 星を見て一生過ごせれば良いなあ」
 憧れて そう何度も言っていたね

 天かける星たちに比べれば
 ぼくたちは砂粒みたいで
 何一つ確かなものなどなかった
 いつだって傷ついていて 弱虫で卑怯で
 曲がった胸の中に抱えた心臓の鼓動以外
 何一つ変わらぬものなどなかった

 昨日まできらめいていた星が 
 唐突に暗黒の淵に消える 
 世界だって、今夜滅びるかもしれない
 ぼくたちのちっぽけな足跡など
 だれが覚えているだろう

 それでも
 きみの瞳がどんなに美しかったか
 ぼくがどんなにかきみを好きだったか
 ぼくは忘れない
 行くあてなんかないけれど
 どこまでも一緒に行くと決めた

 確かなものなど何もないけれど
 今は このいのちを抱きしめて

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コメント

確かなものなど何もないけれど
いつまでも爪を立ててもがいていたい
見えない敵に包囲され
独りぼっちで爪を立てている

確かなものなど何もないからこそ
しがみついていたい

投稿: takebow | 2006.09.06 21:28

優しく揺れる月が、静かにひかる星が、
私たちの存在の儚さを照らし出していて。
でも、存在できたことの尊さも、
同時に教えてくれていて。

輝く美しい瞳を持つ人とこのいのち、
大切にしなければならないととても思いました・・・。

投稿: 蒼葉月 | 2006.09.07 01:20

☆takebowさん、独りぼっちかな。そうでもあるけど、そうでもないのだろうな、きっと。

☆蒼葉月さん、儚くて、ちっぽけで、でもかけがえなくて、いのちはいとおしいです。

この詩、誰か、曲を付けてくれませんかね(^^;)

投稿: 龍3 | 2006.09.09 02:04

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