京都大仏殿跡で風に吹かれる

豊臣秀吉が築こうと試み、息子秀頼が完成させた、方広寺大仏殿。
今は歴史の記憶の彼方の、まぼろし。
巨石の石垣が残る豊国神社と方広寺を抜けて、東側に行くと、「大仏殿跡緑地」があった。

大仏殿の礎石や石組みなど、今もこの地下には遺跡が眠っている。
そして地上は清々しい公園となっていて、三本のムクノキらしい巨樹が、青空に聳えていた。

誰もいないその緑地を散策し、巨樹の枝が天蓋のように覆う下に座る。
夕立の雨があがったばかりで、雫が落ちてくる。でも、なんと言う心地よさだ。
風が来る。草が揺れ、樹木の葉が鳴る。その音だけしかしない。
御影石のベンチの上で、知らずに結跏趺坐して、瞼を閉じていた。
ただ、風に吹かれていた。
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コメント
龍3さん、こんばんは。
時代と天災に翻弄された大仏さまがいらっしゃった場所、今はとても静かですね。
龍3さんの写真からは風にそよぐ木の葉の音が聞こえてきそうです・・・。
大仏殿が今もあって、大仏さまがいらっしゃる様子をちょっと想像してしまいました。
大問題になった鐘は今もちゃんと残っているというのも何となく不思議な感じですね。
投稿 蒼葉月 | 2006.06.08 00:42
蒼葉月さん、こんばんは。
実はこの大仏殿跡の緑地、昨日見つけたんです。
豊国神社や方広寺は結構何度もうろついていたのに、すぐ後ろにあるここは全く知りませんでした。
国家安康の鐘は、巨大な鐘楼と共に、暑い日差しに焼けてました。天井に描かれた極彩色の天女が、色褪せて剥がれて落ちてきそうで傷ましい。栄枯盛衰を強烈に感じる地ですが、吹く風の気持ちよさは、なんだか奇跡のように思えましたよ。
投稿 龍3 | 2006.06.08 01:04
わぁ~大きな樹ですねぇ
>ベンチの上で、知らずに結跏趺坐
(笑)
樹の下の方が似合いますよぉ~~~
お釈迦様みたいに!(^^)!
投稿 れこりん | 2006.06.08 18:55
その緑の下に、京都の「昔」が埋まっているのですね。
不思議な感覚です。
「見えない歴史」だからこそ、想像が広がります。
投稿 yume | 2006.06.08 20:57
先日、豊国神社と方広寺には行きましたが、ここまでに行ってる時間がありませんでした。
というか、暑くてねぇ・・・苦笑。
ちなみに、鐘楼の絵、とても美しいですよね。
でも、めっちゃ無造作で、これでいいのか?!って気になります(笑)。
投稿 よりりん | 2006.06.09 00:27
☆れこりんさん、わしは樹の姿を見るのが好きなんで、樹の真下にお釈迦様のように座ると、樹が見えなくなっちゃうじゃないですか(^^)でも次はそうしてみようかな・・・
☆yumeさん、緑地の看板には、写真が掲示されていまして、火災で砕けた敷石とかも発掘されたそうです。で、全部埋め戻されているので、ほんまに地面の下は昔の京都。風に吹かれながら、いにしえに想いを馳せましたよ。
☆よりりんさん、確かにこのところ暑いですもんね(^^;)
国家安康の鐘楼の天井画、「めっちゃ無造作」とおっしゃるとおりで、もっと大事に保存しなくてええんやろかと気になりますが、無常を感じさせていいのかもしれません。
投稿 龍3 | 2006.06.09 09:37