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2006.02.14

花に寄せる思い

yorusimogamo_0151

深山の奥に密やかに咲く蘭や
あるいは砂漠の真ん中で一瞬華麗に開くサボテンの花
それもおそらくは比類なく美しいのだろう

けれど俺が好きなのは京都の花だ

幾多の移ろいを経た街角の生垣や
由緒を秘めた古刹の庭に咲く花々
それがどうしてこんなにも魅力的なのか
俺は知っている

重ねられた歴史の中
有名無名の人々が
生きた証を滲みこませた花々だからだ
数え切れない喜怒哀楽と血と涙を吸って
京都の花は輝く
記憶の重層を花弁に畳み
永劫の空に馥郁と魂を放つのだ

さあ春よ来い
梅と椿と桜の蕾が
遥かな思い出とたぎり立つ若い命を混じり合わせて
待ちかねているぞ

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コメント

そうなんですよね。
桜も紅葉も
京都の古刹にあってこそ一層の魅力を
感じます。
だから飽きもせず京都に通って.しまう
imipotopipiなのです。
否私のみならず~多くの京都憧憬者が
存在するのです。

投稿: imipotopipi | 2006.02.14 09:04

小生は高山植物の「こまくさ」が好きです。厳しい高山の、とても草など生えそうにないガレ場に咲く可憐な花は、逆境に喘いでいる己の化身だと、勝手に思っております。

投稿: takebow | 2006.02.14 17:47

☆imipotopipiさん、歳をとらないとわしは、京都の花のよさがわかりませんでした。でも、それでよかったと思っております。人生、それぞれの季節に、楽しめるもの、わかるものが違っていくんですよね。

☆takebowさん、こまくさ(コマクサ・駒草)はわしも小学生の頃に知り、登って見てやるぞーと思いました。残念ながら余り登山経験積むことが出来ず、コイワカガミくらいしか見た覚えはないんですけど。
人は花にそれぞれの人生を映して、思い入れるんですね。

投稿: 龍3 | 2006.02.15 14:14

コイワカガミも可愛いですね。昔、車で乗鞍に行った時(今はダメらしい)に車道の横に、たくさんのこまくさが咲いていて愕然としました。あんなに簡単に見られる処はなかったですねぇ。

投稿: takebow | 2006.02.15 17:09

硬い蕾も
龍さんの激で目覚めたかもしれない。

投稿: 松風 | 2006.02.15 20:21

☆takebowさん、わしが一番高い山に登ったのは、中学時代に学年全員で登った西駒ケ岳です。あそこは駒ヶ岳のくせにコマクサが生えていないんでした(苦笑) そーか、乗鞍はそんなに簡単に見られた(過去形)のですね・・・

☆松風さん、どうでしょう?ここんところ気温高いし、今日は温かい雨でしたしね。さて、明日はどっか、梅を見に行きましょうかな。

投稿: 龍3 | 2006.02.16 00:43

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