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2005.12.16

京都検定1級受検記 その2

試験の説明が終り「質問はありますか?」と試験官が言うと、教室から次々と質問が飛びます。
「合計150点満点だそうですが、要項では8割以上の正解で合格とありました。何点以上で合格ですか?」
「小論文問題が5問あるようですが、下書き用紙には3問分しかマスがありません。もっともらえますか?」
気迫十分のおじさんたちの声に、試験官もたじろぎ気味(^^;)
そして13時45分から、90分間の試験が開始されました。

まず、1問2点の問題が50問あり、例えば

☆寛永5年(1628)再建された南禅寺の三門は、誰の寄進によるものか。
☆六波羅蜜寺の「空也上人立像」の作者である康勝は何派の仏師か。

などというものでした。
また、「()のなかに適当な語句を書きなさい」という形式のものもあり、

☆落語家の祖として、北野天満宮などで落語を行ったことで知られる大名跡(  )が、今年、約300年ぶりに復活した。
☆京都で初めてのクラシック音楽専用コンサートホールとして建設された京都コンサートホールを設計したのは(  )である。

などなど、です。
これらは、選択肢を選ぶわけでなく、自分で考えた答えを正しい漢字で記述しなければなりません。

さらに、最後の5問は各10点で、

☆第二代京都府知事・槇村正直が行った京都近代化政策を(知事就任以前も含む)、具体的に5つ書きなさい。
というような記述問題が2問、

☆平安京について、150字以上200字以内の文章で書きなさい。(平安遷都を行った天皇名、平安京に遷る前の都、モデルとなった中国の都市、大内裏から南に走る大路名、都市区画制度の名称、は必ず含むこととする)
というような小論文が3問でした。

わからぬところは飛ばして よし、これは覚えてる!というところから埋めて行き、小論文を一気に書き進め、残った時間でわからない問題に記憶力を絞る、という作戦を立てて、猛然とシャープペンシルを動かします。教室中に鉛筆の音が響き渡り、それは壮絶なほどでした。

しかし、わからぬところが多すぎる!小論文は関連する知識を盛り込んで、わからぬキーワードを補足して文字数制限いっぱいまで書きましたが、2点50問のほうは渡月橋を観月橋と書いたり、弥勒菩薩の漢字を間違ったり、ぼろぼろでした(涙)そして、記憶力を絞る間もなく、タイムアップでした(無念~)

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メチャ疲れましたが、まっすぐ家に帰るのも惜しく、キャンパスをうろつき、さらに校門を出てからは、平野神社~北野天満宮と足に任せて散歩しました。名残の紅葉が、きれいな落葉になっていました。

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その北野天満宮の参道で、小さな祠と石の鳥居を発見。案内板を見ると「伴氏社」とあります。
するとこれが、受験勉強で覚えた「京都三珍鳥居」の一つと名高い、伴氏社の鳥居か!と思い、まじまじと見ます。そんなわしの傍らに、スーツ姿の50年配と見える男性が、やっぱり感慨深げに佇んでおられます。もしやと思い声を掛けると、やはり京都検定一級を受けた方でした。
「いやもう、難問ばっかでしたな」と嘆きあい、話が弾みました(笑)

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「それにしても、どこがそんな珍しい鳥居なんやろ?」と二人で探しましたが、この鳥居の柱の台座に蓮弁が刻んであるのが珍しいのだそうです。そのうち、またこの鳥居に足を止めた女性の方がひとり。「京都検定受けられましたか?」と訊ねると「はい、玉砕してきました」との返事でした(苦笑)
「もう、学問の神様に頼るしかありまへんな」と笑いあい、「受かってると良いですねえ」と励ましあって別れてきました。
難しくて苦戦したものの、試験勉強や、試験を受けることが「楽しい」と感じられたのは、稀有のことだと感心しています。一緒に受験した方々、みんな良い顔をしておられました。年かさの人ほど、そうだったと思います。

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コメント

お疲れ様でした。
難しそうですね・・・汗。
今、書かれた中で、南禅寺のと落語家はわかります。
小論文は、平安京なら書けそうかな・・・。
でも、他はちんぷんかんぷん・・・苦笑。

投稿: よりりん | 2005.12.17 00:01

私には、わからない問題ばかりです。

これができたら本当に京都通ですね。

投稿: yume | 2005.12.18 22:05

挑戦する気持ちは素晴らしいですね。
駄目だとおもうより
何事にも取り組む気持ちが大切です。

投稿: 松風 | 2005.12.19 22:21

☆よりりんさん、わし、その南禅寺のと落語家、両方とも間違えました(泣)

☆yumeさん、なにしろ、問題を作るほうの先生が「わしが受けたら落ちると思う」と漏らしていたくらいです。テキスト丸暗記してもあかん問題で、教養の深さが問われました。

☆松風さん、おっしゃるとおり、何事も積極的に取り組むことなくして、前に進めませんね。
惰弱なわしも、少しずつ、前に!と思っております。

投稿: 龍3 | 2005.12.22 12:45

受験お疲れ様でした。
同じく1級受験、玉砕ではないもののほぼ討ち死(笑)してきました。
終わって平野神社から北野天満宮
というコースも一緒。
そして出身が立命の文学部まで
一緒ということでコメントさせて
いただきました。
来年は余裕で受かりたいものです。

投稿: きょうすけ | 2006.01.02 14:07

きょうすけさん、ようおこしやす。
1級受験、厳しかったですか(^^;)
でもあの試験は、勉強するのも楽しかったし、受験そのものも、学生時代の気分とはかなり違いましたよね(^^)
学生の頃は、あまり京都を楽しんでいなかったわしです。今になって、日々、「京都を発見」し続ける楽しみを見出しております。
そして、来年こそは!(笑)

投稿: 龍3 | 2006.01.07 01:33

はじめまして、こんにちは。京都検定に関するブログを書いています。1級すごそうですね。私は、2級を受けました。なんとか受かったと思いますが・・・。

追伸:私も立命館で学部は産社で40歳代です。当時すれちがってるかも・・・。それにしても衣笠キャンパスは変わりましたね・・。では失礼します。

投稿: 京都検定ブログ人 | 2006.01.26 00:48

京都検定ブログ人さん、ようこそおこしやす。
1級は付け焼刃的に知識をつけるだけではダメで、広く深く培った底力が必要と感じましたね。
2級、受かっていることを祈ります。そして次回、一緒に1級を受けましょう!(^^)Y
衣笠キャンパス、変わったところは多々ありましたが、そうでないところもまたありましたね。でも一番変わったのは、学生の気質かもしれませんな・・・

投稿: 龍3 | 2006.01.27 15:47

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