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2005.10.06

紅玉パイ

kogyoku2
わしの故郷、伊那谷(長野県南部)は林檎の産地であり、この時期、実家の母から毎年届けてもらうのはこの、
紅玉(こうぎょく)である。
かつては一番一般的な品種だったのだけれど、より甘い新品種が市場を圧倒して、いまや青果店でこの林檎を見るのは難しい。生で食べると、この品種、大変酸っぱいのである。

しかし、この酸っぱさが、調理すると活きてくる。我が家では嫁さんがこの林檎を待ちかまえて、アップルパイを焼くのだ。
kogyoku1
紅玉の酸っぱさあっての美味さで、天板一杯の大きさで焼いてもあっという間に食べつくしてしまうのです(^^)

味の酸っぱさ、小粒であること、加えて、すぐに果実が柔らかくなって日持ちがしないことなど、紅玉には弱点が多くて、あまり作られなくなってしまい、何年か前、林檎狩りに訪ねた天竜峡(飯田市)の林檎園では、広い畑の中に僅か一本しか残っていなかった。あとはフジとか、ジョナゴールドばかし。もちろん、これらは甘く果汁たっぷりで美味しいのですけどね。
でも、酸味の強さは、香りの強さにも繋がるようで、紅玉の芳香はわしにとって一番林檎らしく感じられる。
そして、それを生かしてやはり、お菓子用、加工用にはかなり使われているらしい。
小さ目で真っ赤に色づくこの林檎が、わしには懐かしくも愛らしく、秋の味覚の一番手に上げたい。
紅玉よ、永遠なれ!

☆ちなみに、紅玉をインターネットで注文できるサイトを見つけました。
その名も「紅玉屋」さんです。

鎌倉WildLifeさんのところの記事「紅玉」にトラックバックさせてもらいました。

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コメント

奥さん上手に作られますねぇ~ パイって手間がかかるんですよ。 綺麗に網の目になっていますね。 始めて奥様のお話を聞いたような気がしますが、さすが龍さんの奥様ですね♪

林檎って昔と比べると高くなったような気がします。昔は国光が安く手に入りました。
今は高級化で逆に林檎が遠くなって寂しいです。

投稿: yume | 2005.10.06 16:22


甘党でないぼくでも
アップルパイは食べます。
酸っぱさが好きですよ。
今度、お呼ばれに行きます(笑)

投稿: 松風 | 2005.10.07 00:05

>yumeさん、いやいや、うちの嫁さんはそんなに料理上手じゃありません。焼き物、炒め物、揚げ物、魚おろしなどはわしが担当(などと書くと怒られるな・汗)
国光も、最近まるで見ませんね。ちょっと前のNHKの「プロジェクトX」でやってましたが、国光・紅玉あたりは、バナナの輸入自由化で大暴落し、リンゴ農家の救世主として「フジ」が普及したそうです。高級化も時代の流れでしかたないのでしょうね。

>松風さん、今、家の中を、お客が呼べるように片付けてますので(笑) いずれ、そのうちに(^^)

投稿: 龍3 | 2005.10.07 12:24

紅玉はお菓子作りには、最適ですよね!
このパイ、めっちゃおいしそうです~♪
お相伴したい。。。
ちなみに、余談ですが、私の華名は、「黎絹斎 紅玉」と言います(笑)。

投稿: よりりん | 2005.10.08 23:41

おいしそうですねぇ。
このパイはやはり、むいた皮でつくった
アップルティーのが一番?
紅玉はまるごと楽しめますからね。
トラックバックありがとうございました。
この時期の京都は楽しみが多くてよいですね。
また遊びにきますね。

投稿: wildlife | 2005.10.09 11:03

>よりりんさん、そのうち、機会があれば(^^)
華名・黎絹斎 紅玉、って、素敵ですねえ。いけばなのことは全く存じませんが、そちらのこともblogで拝見したいものです。

>WildLifeさん、はい、このパイを作ったリンゴで、アップルティーも楽しみましたよ(^^)
是非、京都においでやす!
わしはまだ、鎌倉を知りませんが、東京にいる妹は、結構観光に行ってるようです。

投稿: 龍3 | 2005.10.10 00:48

りんごに糖度を求めるようになって久しい~。
東京オリンピック後~高度経済成長の波と.共に~林檎=紅玉の風潮が廃れ
気がつけば「フジ一辺倒」。
あの清冽な触感~芳香~何といっても色
白雪姫の「毒林檎」は紅玉と信じて疑わないimipopipiです。
思えば~甘い林檎が主流となるに連れ世相~特に~酸っぱい果実をしらない世代がおかしくなりつつある~は偏見でしょうか~?

「君帰す朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香の如く.降れ」白秋もきっと紅玉をイメージしたのでは?

投稿: imipotopipi | 2005.12.15 16:53

りんごに糖度を求めるようになって久しい~。
東京オリンピック後~高度経済成長の波と.共に~林檎=紅玉の風潮が廃れ
気がつけば「フジ一辺倒」。
あの清冽な触感~芳香~何といっても色
白雪姫の「毒林檎」は紅玉と信じて疑わないimipopipiです。
思えば~甘い林檎が主流となるに連れ世相~特に~酸っぱい果実をしらない世代がおかしくなりつつある~は偏見でしょうか~?

「君帰す朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香の如く.降れ」白秋もきっと紅玉をイメージしたのでは?

投稿: imipotopipi | 2005.12.15 16:54

imipotopipiさん、ようこそ!
紅玉こそはリンゴの典型、白秋の詠んだ林檎はアメリカ原産種だったかもしれませんが、紅玉の如き香りだったにちがいありませんな。
でも今、我が家にあるのは、飯田の母が送ってくれた「ふじ」です。これもまた、わしにとってはありがたき故郷の香りなのですよ。

投稿: 龍3 | 2005.12.16 13:56

imipotopipiも日々に食すのは密入りの無袋ふじですよ~。
我郷愁の紅玉~というところでしょうか~。

投稿: imipotopipi | 2005.12.16 16:30

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