津村信夫詩集より
詩集・愛する神の歌
抒情の手
―夏のいやはての日娘たちが私に歌ってくれた―
美しい日和は あと幾日つづくだらう。夏の終り、日のをはり。
人は去る。私たちのさしのべた手、優雅に、又うち戦き、人は去る。またの日の想いのなかで。
空なる馬のいななき、うち振るたて髪に、「秋の歌」が聞えるやう。
美しい日和は、ほんたうに幾日つづくだらう。
美しい日和は、こと切れた私たちの胸ぬちで。
それを信じないのはお前だけだ。
それを知らないのはお前のみだ。
☆作者・津村信夫について
1909年、神戸に生まれる。室生犀星に師事し、堀辰雄らと「四季」を創刊。立原道造らに影響を与えたが、1944年、鎌倉にて35歳で死去。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/20826/6346547
この記事へのトラックバック一覧です: 津村信夫詩集より:



コメント
初めまして wildlifeの連れ合い、wildwifeです。
一生に一度くらいは、京都に住んでみたいと思っています。
ところで、津村信夫さんが晩年を過ごされたお家が、近くにあります。
愛妻の腕に抱かれた最期であったとか。
ひ孫にあたる坊やと、息子はいつも遊んでいます。
投稿 wildwife | 2005.10.14 21:18
wildwifeさん、ようこそ!
津村信夫と昌子夫人の恋愛はとても清冽で印象深いものですね。そのことも、どこかで書きたいのですが。
しかし、津村信夫のひ孫に当たる坊やと、そちらのご子息がいつも遊んでらっしゃるのですか!そうか、いのちは受け継がれ、そして絆は広がってゆくのですね。
blogで詩人のことを書いてみたのは、今の時代にどれだけこうしたことに、反響が来るのか知りたかったからでもあります。
とても意外で、しかも感動する反響でした。ありがとうございます!
投稿 龍3 | 2005.10.14 23:31