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2005.10.11

津村信夫詩集より

sihen-6

詩集・愛する神の歌

     抒情の手
       ―夏のいやはての日娘たちが私に歌ってくれた―

美しい日和は あと幾日つづくだらう。夏の終り、日のをはり。

人は去る。私たちのさしのべた手、優雅に、又うち戦き、人は去る。またの日の想いのなかで。
空なる馬のいななき、うち振るたて髪に、「秋の歌」が聞えるやう。

美しい日和は、ほんたうに幾日つづくだらう。
美しい日和は、こと切れた私たちの胸ぬちで。

それを信じないのはお前だけだ。
それを知らないのはお前のみだ。


☆作者・津村信夫について
1909年、神戸に生まれる。室生犀星に師事し、堀辰雄らと「四季」を創刊。立原道造らに影響を与えたが、1944年、鎌倉にて35歳で死去。

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コメント

初めまして wildlifeの連れ合い、wildwifeです。
一生に一度くらいは、京都に住んでみたいと思っています。
ところで、津村信夫さんが晩年を過ごされたお家が、近くにあります。
愛妻の腕に抱かれた最期であったとか。
ひ孫にあたる坊やと、息子はいつも遊んでいます。

投稿: wildwife | 2005.10.14 21:18

wildwifeさん、ようこそ!
津村信夫と昌子夫人の恋愛はとても清冽で印象深いものですね。そのことも、どこかで書きたいのですが。
しかし、津村信夫のひ孫に当たる坊やと、そちらのご子息がいつも遊んでらっしゃるのですか!そうか、いのちは受け継がれ、そして絆は広がってゆくのですね。
blogで詩人のことを書いてみたのは、今の時代にどれだけこうしたことに、反響が来るのか知りたかったからでもあります。
とても意外で、しかも感動する反響でした。ありがとうございます!

投稿: 龍3 | 2005.10.14 23:31

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