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2005.07.12

ムシキング大会に初参戦

え~、唐突ですが、京都とも小説とも全く関係のない話で申し訳ありません。
興味のない方は、あっさりスルーしてくだされ。

日曜日は、祇園祭の鉾立てを、夕方に見に行くつもりだったのが、とんでもないことになった。
実は、息子が夢中になり、ついに嫁さんもわしもはまってしまった、アーケードゲーム「ムシキング」の大会にこの日の午後、初めて参戦し、それが思いのほか長引いて、鉾立て見物どころでなくなってしまったのである。

ムシキング、については上のリンクを参照してくだされ。
最近、おもちゃ売り場にやたら、この関係のものが増えているのをご存知の方もおられるだろう。
簡単に言えば、コンピューターでCG画像を映し出し、カードを使って戦うじゃんけんゲームなのだが、
戦うキャラクターはすべて、実在のカブトムシ、クワガタムシなのである。
ヘルクレスオオカブトだの、ギラファノコギリクワガタだの、この世のものとは思えぬ巨大な甲虫が熱帯地方にはいるのだが、それらに強さのランク付けをし、ダイシャリンだのハヤブサだのサイクロンホイップだの、プロレス風の派手な必殺技を付与し、画面で戦わせるわけ。
甲虫たちは、画面の中でまるで怪獣のように咆哮を上げ、地響き立てて激突する。じゃんけんで勝つと技が発動し、敵の体力が減少。体力ZEROになると負けなのである。
一般的にはゲーム機のコンピュータ相手に戦うのだが、「ともだちとたたかう」という対戦モードがあって、それを利用してトーナメントや勝ち抜き大会が全国で開かれているわけ。
遅まきながらムシキングにはまった我が家は、ついに近所の●ガワールドで行われた大会に、意気込んで参加したのである。

熱心に遊ぶ息子は、ゲーム機相手だとほとんど負けを知らないまでに習熟。
しかしまだ保育園児なので、一人だけでエントリーは難しかろうと、「親子タッグ」トーナメント大会に申し込んだ。
エントリーは一週間前で、「リングネームを付けてください」というので、「チームひっさつ(必殺、ね^^;)」と付けた。
タッグを組むのはわしであるが、息子のほうが強いのはもちろん、実は嫁さんのほうがわしより、強いのである。
「おとうさんは、じゃんけん弱いからなあ、足引っ張らんといてや」
とほざく息子と嫁さんに、くそーと思いつつ、しかしどきどきしながら大会の日を迎えた。

32組が参加していて、わしら「チームひっさつ」の一回戦は最後から3番目の試合だ。待つこと一時間半・・・常連らしい出場者たちは、慣れたふうに淡々とゲームをこなしているが、わしらは初めて見る試合の雰囲気に興奮。息子は緊張に唇をきっと結んでいる。
大丈夫だ、最強の虫「ヘルクレスリッキーブルー」で戦うんだろうが、と励まし、ついにわしらのデビュー戦。
息子のリッキーブルーと組むわしの虫は「グラントシロカブト」である↓
gtsirokabuto

相手も父子タッグである(母子タッグも結構多い)。そして先攻はどっちも子供。おないとしくらいの男の子だ。
対戦するのは、おお、息子のリッキーブルーの通常タイプ、ヘルクレスオオカブト。どっちも強さは最高の200。
さあ行け!
あ、何でそんなに早くスイッチを押すのだ(汗) もっと落ち着け。そうだ、タッチするタイミングをはずすな・・・げ!負けっぱなしではないか。
ほとんど良いところのないまま、敵の「合体必殺技」を食らって、息子の虫は撃沈されてしまった。青ざめてわしにタッチする息子。敵は二匹ともほとんど無傷である。既に相手は交代してパパがわしの相手だ。
敵の虫は「ヒルトゥスヘラヅノカブト」で、わしの「グラントシロカブト」よりも強さのランクは上。タッグの相性(相性が良いと合体技のパワーがあがるのだ)を優先して、強さでは少し不利な虫を選んだわしだったが、一匹だけになってしまった今は、圧倒的に不利だ。

ところが、わしのグラントシロカブトは、鬼神の如き奮戦を始める!
なんと、ほとんどじゃんけんに負けずに、ヒルトゥスヘラヅノカブトをあっさり撃破。頭をかいて子供と交代する相手のパパ。
さあ敵は、強さがこちらの倍もあるヘルクレスオオカブトだ。めらめら闘志を燃やして、わしは必死に敵の手を読む。
あいこを挟んで、こちらの究極必殺技「スーパートルネードスロー」が連続して炸裂。
黒マントの司会者(ゲームセンターの従業員のお兄さん)が、「すごいぞ!グラントシロカブト、大奮戦だ!」とマイクで絶叫する。
うしろから息子が必死に叫ぶ「おとうさんがんばれえ!」
しかし、敵の技も決まるとダメージが大きい。わしの方は体力がレッドゾーンに突入。あと一回、じゃんけんで負けたら終りだ。しかし、特殊技「あいこやぶり」「特殊ふうじ」も発動させて勇戦力闘。再びスーパートルネードスローが決まって、ついに敵もレッドゾーンへ。そして、あいこの連続。あいこやぶりのために、こっちの体力は減らず、敵の体力だけが減っていく。
隣の試合が終わってしまっているため、会場中の視線がこっちに集まっている。どよめきが背中を打つ。
「いい勝負やなあ」
なに、わしは賞賛されている?なんて晴れがましさ・・・
あと一撃、あと一撃決まれば、勝てる。
「あいこでもおとうさんの勝ちだ!」息子の叫び。

最後は、チョキでグーに敗れたのか、それとも究極必殺技を狙ったパーがチョキに撃たれたのか、よく覚えていない。
観戦用大画面に火花を散らして、わしのグラントシロカブトは散っていった。
茫然と画面を見上げる息子の頭を撫でて、観戦していた嫁さんのところへ戻る。
「すごい、よく頑張ったね!」
興奮とか感激とかにはいつもほとんど縁のない嫁さんが、目を輝かせ声を弾ませて迎えてくれた。
その懐へ飛び込んで、息子は泣き出した。
全精力を使い果たし、へろへろになりながら、わしは近来稀な満足感でいっぱいだった。
一回戦敗退。でも、最後のじゃんけん大会まで残り、誇らしくわしらは、会場をあとにしたのである。

・・・そのおかげで、物凄い渋滞に巻き込まれ、鉾立てを見にいけなかったばかりか、夕食を摂ったのは9時近くになるという目にあったのだが、充実した一日だった(笑)
 あほな自慢話を最後まで読んでくださった方に、深く深く感謝します。

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コメント

龍3さん、おはようございます。
こういうあったかいお話、大好きです!
ちょっとうるうるしてしまいました・・・。
お子さんの緊張や興奮、そして感動。
小さな体がものすごいエネルギーを使って、
いろんなことをいっぱい感じられた、
そんな一日だったんだろうなって思います。
絶対いい想い出になりますよね♪
鉾立ても素晴らしいですが、
それに負けないくらい
ステキな時間だと思います!

投稿: モヨコ | 2005.07.12 10:00

龍3さん、はじめまして。
先日は私のブログに遊びに来て下さってありがとうございました!
早速、参戦記読ませていただきましたよ~!
初大会で息子さん共々、物凄~く緊張されたと思いますが、龍3さんのグラシロの戦いぶりに読みながらワクワクドキドキしました!
100ムシで120ムシと200ムシ2匹をもうちょっとで倒せるところでしたね!これは素晴らしいです。
息子さんもママさんも必死にお父さんを応援されていた様子がよく分かります。

読後、感動してうるうるしてしまいました。
自分の息子が初めて大会に参加した日、パパとの初めて組んだ親子大会の事も思いだしました。

この大会参加で家族の絆が深まったような気がしますね。
また機会がありましたらぜひ大会に参加してみてください。

龍3さんはムシキングバトルのセンスがかなりあるようなので大人大会にも参戦してみてはいかがでしょうか!?

また遊びに伺うと思いますので今後ともよろしくおねがいします。

投稿: ギラファン | 2005.07.12 10:42

最近流行りなんですよね。
どこかのおもちゃ屋だかゲームセンターで、対戦してるのを見た記憶があります。

そのときは「カブトムシのゲームが流行ってるんだ」くらいの感想しかなかったのですが、何かすごそうなものですね。
一度、対戦してるところをじっくり観察してみることにします。

投稿: karesansui | 2005.07.12 22:32

☆ モヨコさん、しっかり読んでくださって、温かいコメント、ありがとうございます。
息子はこのゲームでちょっと、「天狗」になりかかっていたので、世間の厳しさにぶつかり、口惜しい思いもして、ほんま、いい経験になったと思います。


☆ ギラファンさん、早速に拙い参戦記を読んでくださって、わがことのように親身なコメントを下さり、ありがとうございます。
ギラファンさんご一家の見事なたたかいぶりには及びもつきませんが、ムシキングを愛する同志として、共感できることは嬉しいです。
大会参加で家族の絆も深まる、確かにそうだったと思いますね(^^)

ただ、わしは家族相手に対戦するとほんまに弱く「センスがない!」と言われ通しです(涙)
また、この辺ではあまり、大人大会やってるという情報がないんですよ。しかし、大いに参加してみたい気がむらむらと(笑)

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。


☆ karesansuiさん、ゲームボーイアドバンスでも発売され、アニメも放映してますし(主題歌kiroro)、虫取り網にまで、ムシキングのロゴが貼り付けられて売ってますな(笑)
ゲームやカード蒐集には、大人のファンも多いですよ。

投稿: 龍3 | 2005.07.12 23:23

半年くらい前だったか
トリビアでリアルムシキングやってたなあ。
2月8日、日朝戦の裏だったか。
リアルでは、日本のカブトムシ結構強かったな。

「おとうさんがんばれ」でちょっとウルウル来ました。

投稿: Bach | 2005.07.13 00:47

Bachさん、まさに、そのトリビアをうちも見て、息子ともども燃え上がり、ゲームのムシキングに突入してしまったわけです(笑)
ゲームのムシキングでも、カブトムシは結構強いですよ。究極必殺技をカスタマイズすると、外国の大型甲虫と互角に戦えます。

「おとうさんがんばれえ」の声はわしにとって・・・えへへ、甘美きわまりなかったっす(^^)

投稿: 龍3 | 2005.07.13 01:06

私の子供達はすっかりキャラクター、コンピュータゲームは卒業してしまった世代。最近のテレビアニメからも遠ざかっていますが、仕事柄、流行のキャラクターはなんとなく目にすることが多いです。玩具菓子と言われるものの入れ替わりの激しいこと。。 コレクションしておられる人の多いこと。。
ムシキングもそういう事情だったんですね♪

先日 洗濯をほしていたら クワガタが飛んできました。ん。。男の子がいたら喜んだろうなあ~って 虫の怖い私は遠巻きにみていました。

投稿: yume | 2005.07.13 19:57

温かいお話で、ついつい読みきってしまいました。
親子での対戦。
祇園祭より、家族のいい思い出になったと思います。
一人でテレビゲームより楽しそう。
みんな夢中になる理由がわかります♪
昆虫の対戦っていうのが、実はパパの方が夢中だったりして~

投稿: rina-oha | 2005.07.13 20:15

あははは、鉾たての話かと思って見に来たら全然違ってた(笑)。
うちも、まだ幼稚園の年少ですが、ムシキングって言ってますよ。
なんで流行ったのか、私にはかなり謎ですが、子どもは好きみたいですねぇ。
今日も、スーパーでムシキングカレー(おいしくなさそう・・・苦笑)が売ってて、目ざとく見つけた子どもにねだられてました・・・汗。

投稿: よりりん | 2005.07.13 22:09

☆ yumeさん、昔に比べて、キャラクターの栄枯盛衰は早いペースですよね。仮面ライダーも何とかレンジャーも、放映が終わればたちまちキャラクター商品は全部交換。
ムシキングはいつまで子供たちの血を湧かせてくれるでしょうな。
あ、yumeさんちに飛んできたというクワガタ、マジで欲しかったです(笑)

☆ rina-ohaさん、息子には間違いなく、祇園祭よりムシキング!でしょうね(笑)
大会は、まるっきり未知の相手と真剣勝負なので、「世界が広がる」感じがします。
ええ、子供をダシに夢中になってるパパの、多いこと多いこと(爆)

☆ よりりんさん、えへへ、そういう次第でした。が、本日、祇園祭の記事もアップしましたので、よろしく。
ムシキングカレー・・・は、美味しそうな名前とはわしも思いませんなあ(笑)

投稿: 龍3 | 2005.07.14 01:36

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受信: 2005.07.19 22:52

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