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2005.07.26

随想・祇園祭 その五

祇園守(ぎおんまもり)
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 炎暑の中に出かけるとき、首に手ぬぐいを掛けるとなにかと助かる。汗が拭けるし、首筋の日焼けを防げる。
タオルよりも軽くて暑苦しさがないので、とてもいい。
 この間、東京在住の妹から貰ったこの手ぬぐい、洒落た紋様が付いているが、これ、「祇園守」というそうだ。

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 歌舞伎の名門・成駒屋の家紋として有名で、江戸時代、歌舞伎役者関係の図柄は「粋」の極みとしていろいろなものに使われ、手ぬぐいの柄としても定番となったらしい。
 祇園守というからには無論、「祇園社のお守り」という意味なのだが、起源はあまりはっきりせず、巻物がクロスしている柄から、キリシタン信仰との関連も考察されている。
 祇園社=八坂神社の祭神は恐怖の疫病神「牛頭天王」であり、異国の神であったのを、日本のあらぶる神・スサノオノミコトと習合。以来、様々な神や仏を取り入れて複雑な信仰を形作っているので、想像力が掻きたてられるのだろう。中には祇園祭は古代イスラエルのシオン祭が伝播してきたもの、という説まである。
 そうした幾多の考察や想像を呼ぶのも、祇園祭の持つ豊穣な力のなせるものに違いない。

 ところで、祇園守は、槿(むくげ)の花の品種名にもなっている。
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          大仙祇園守
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           赤祇園守 

 槿の咲く中、7月31日の疫神社夏越祭をもって、祇園祭の行事は終わる。疫病や災いから免れて、楽しい夏を過ごせますようにと、祈ろう。

☆ 槿の祇園守については、
 yumeさんの「yume_cafe」「目疾地蔵さん・祇園守のむくげ」
 piitaさんの「京都あちらこちら」「祇園守」
で紹介されています。

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コメント

日本てぬぐいの質感が好きです。
今 和柄の日本てぬぐい専門店までありますね。

祗園祭についても奥深く調べればいろんな説や歴史がありそうです。何事も奥深くまで研究して知りたいと思うのですが、なかなか次から次に興味が出てきて薄っぺらな私です。

「祗園守」についてのご紹介、トラックバックありがとうございました。

投稿: yume | 2005.07.26 20:42

yumeさん、祇園祭の七月も、もう過ぎていってしまうのかと、少し寂しい今日この頃です。
それでもまだまだ、夏は続きますし、手ぬぐいで汗を拭き拭き、頑張りましょう(^^)
トラックバック、ありがとうございます。

投稿: 龍3 | 2005.07.27 00:08

TBありがとうございます。八坂神社も謎に満ちた神さんですね。
八坂神社の創祀は高句麗系渡来人である八坂造ということですから、
韓国の国花である槿と縁があるのはわかるような気がします。

投稿: piita | 2005.07.28 00:24

piitaさん、トラックバックにコメント、ありがとうございます。
槿は韓国の国花だったのですね。八坂神社はほんまに、いろんな歴史的要素が秘められていて、複雑で奥が深く、京都の象徴みたいな感じです。

投稿: 龍3 | 2005.07.28 00:39

へ~、勉強になります。
でも、なんで祇園守っていうてぬぐいなんでしょうね?
最近、日本手ぬぐいもあまり見なくなりました。
私が子どものころは、まだ家で見かけましたが・・・。
先日、子どもの幼稚園の夏祭りで踊りに使うから、子どもたちが幼稚園のロゴの入った日本手ぬぐいをかけていたのをみて、なんか面白かったです。

投稿: よりりん | 2005.07.28 01:27

よりりんさん、説明不足だったかもしれませんが、この手ぬぐいに染めてある紋様が、「祇園守」という名前の家紋なんですわ。
わしも随分しばらく、手ぬぐいなんて使ってなかったですね。幼稚園のロゴ入り手ぬぐい、たしかに想像するとなんか、面白いです(^^)

投稿: 龍3 | 2005.07.28 02:12

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