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2005.04.06

老舗の張り紙

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 京都市中京区、寺町通二条上ルに、憧れの老舗「一保堂茶舗」があり、今日、仕事でこの辺に行ったのを良いことに、訪れてみた。
 何度も前を通ったことはあったが店に入るのは初めて。何しろ御覧の通りの風格あるお店なので、どきどきしつつ暖簾をくぐろうとすると、玄関脇の壁に張り紙が・・・

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「いり番茶お求めの皆様 
 ご愛顧頂きありがとうございます 
 実は昨今原料となる良質の茶葉の
 確保がむずかしくなり一日の販売
 可能な数量に限りがございます
 どうかご了承くださいませ
               一保堂茶舗」

 実はわしの目当てはこの、いり番茶だったのだ。yumeさんのblog「京番茶」記事で、こうなっているとは聞いていたが、目の前に張り紙を見ると更に緊張した。
 店内はわしのほか、客はいなかった。わしより10歳ぐらい上かと思う男性の店員さんが応対してくれる。かなり焦りつつ、一番安い煎茶を頼み、そして
「それから、いり番茶はありますか?」と聞くと
「はい、200グラムのしかございませんが」
「あ、もう、それで結構です!」
 というわけで、見事ゲットし、かぐわしい香りの包みを抱えて、ほくほくと帰ってきたのである。

 しかし、数日前、家族とある寺院に出かけたとき、その門前にあった有名飲食店で目にした張り紙を思い出した。
入り口の玄関柱の一番目立つところに、
「やくざさん 暴れる子供 中年の人 お断り・・・」などと書かれてあったのだ。
 築数百年の由緒ある建物を利用したお店だそーだが、その風格を台無しにする文面にのけぞる。
 中の蔵には、ギャラリーも併設されているというので楽しみにしていたがいっぺんに入る気が失せる。
 わが息子は、行儀の悪い五歳男児であり、わしら両親は紛れもなく中年ですがな、分不相応いうわけどすな、ほなさいなら!
 というわけで、憤然と背を向け、マクドナルドでハッピーセットを食い、ゲームセンターでムシキングゲームに親子三人で熱中して帰ってきた(笑)
 いろんな雑誌や案内本で味と店構えを絶賛されているお店だったが、あの張り紙はどの本にも書いてなかった。これだから、ガイドブックは当てにならない(苦笑)

 手書きの張り紙には、如実にお店の個性や品格が滲み出るものだな・・・

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コメント

一保堂のお店の雰囲気好きです。
入れかわりたちかわり、常連さんのような近所の人が来られてます。
併設のお茶処でも丁寧に入れ方を教えて頂きました。
お店の雰囲気って大切ですよね。
どんなおいしいお料理でも雰囲気悪いと食べた気もしなくなります。
暴れる子も、中年?も、やくざさんも 気持ちよく穏やかになれるようなお店の雰囲気づくりこそが大切だと思うのですけどねえ。

従業員同士の会話もこちらの気持ちをよくしたり、悪くしたり。

いり番茶。。入手困難にならないうちに買いにいかないとなぁ。
人気があるのかなぁ?

もう少しすると京都はどこを歩いても桜が綺麗でしょうね。

投稿: yume | 2005.04.06 20:26

yumeさん、コメントとトラックバックありがとうございます。一保堂さんは、期待に違わぬいい雰囲気でした。併設のお茶処・嘉木も素敵ですね。

どんなに材料や料理に凝っていても雰囲気が悪いと元も子もありません。いろいろ経験しました(苦笑)

ところで、一保堂さん、お店の周りに警備員の姿がちらちらしていて、何かと思ったら、裏手で大工事中でして、お茶製造工場を建て直しているとのことでした。繁盛している証拠でしょう。いり番茶の生産力も向上するかもしれません(^^)

桜はいよいよ今日辺りから、怒涛の開花を始めておりますよ!

投稿: 龍3 | 2005.04.07 00:05

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