原爆投下目標・京都!

写真は、京都駅から少し西にある梅小路蒸気機関車館内のSLである。
ここは、東海道線と山陰本線が交差する地点で、旧国鉄の機関車庫がそのまま、記念館となって、幾つものSLが保存されている。
そして、写真のSLの進行方向には、転車台もかつてのままに残っているのだが、これこそ、太平洋戦争末期、アメリカ軍が京都に原爆を落とす照準点にしたものなのだ。
「戦火を免れて」に寄せてくださったzuisenさんのコメントで教えられた本、「朝日文庫の吉田守男・著『日本の古都はなぜ空襲を免れたか』と同じ中身の「京都に原爆を投下せよ」(吉田守男著・角川書店)を、図書館で借りてきて読んでいる。おそらく最初にこの角川のハードカバーの本が出て、後に朝日文庫から改題して出版されたのだろう。
アメリカの公式文書をもとにして、京都が原爆投下の最有力候補だったこと、文化財保護のために空襲を免れたという説が誤りであったことを、詳細に明らかにしている。
その「文化財保護説」は、歴史と文化を誇りたい日本人と、アメリカ軍の立派さを宣伝しようとするGHQが手を携えて作り上げた幻想の美談だった。
原爆目標選定委員会によって、京都が最も理想的な投下目標とされた理由
①百万の人口を持つ大都市。
②戦時下で罹災工業がこの都市に流れ込んできており、軍事目標を持つ。
③市街地の広さが東西2・5マイル、南北4マイルあり、人口密集地が広い。
④日本人にとって宗教的意義を持った重要都市であり、この破壊が日本人に最大の心理的ショックを与えることができ、その抗戦意欲を挫折させるのに役立つ。
⑤三方を山に囲まれた盆地であり、爆風が最大の効果を発揮しうる地形を持っている。
⑥知識人が多く、原爆のなんたるかを認識した彼らが政府に早期降伏を働きかける期待が持てる。
⑦まだ爆撃による被害をこうむっていない。
現実はこのように非情だったのである。
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コメント
これはいい写真だ!
子孫繁栄をイメージしましたよ。
いいです、この一枚!
投稿: 松風 | 2005.01.12 23:23
松風さん、コメントおおきに・・・
って、「子孫繁栄をイメージ」されたのはなぜでしょう?(^^;)
SLの姿は力感溢れていてわしも、大好きです。
投稿: 龍3 | 2005.01.13 00:05
昔、大学の授業(購読B:英米小説)の余談で、馬町が空襲されたことがあると 聞いたことがあります。
梅小路 なつかしいです。また行きたいです。
投稿: 阿璃子 | 2005.01.13 03:17
阿璃子さん、コメントおおきに!
梅小路に行ったのは去年の秋で、煙を吐いて動くSLに、子供たちの歓声がこだましていました。
東山区の馬町は、毎日朝晩、車に乗って通ります。
1945年1月16日午後11時23分ごろ、ここに、高性能爆弾3トンが投下され、死者41人、負傷者48人、家屋被害316戸の被害を受けたそうです。子供たちの泣き声が、冬の夜空に響いたのだろうと胸が痛みます。
暇ができたら是非、京都においでください。
投稿: 龍3 | 2005.01.13 11:53
弾丸的に突き進む機関車
それとは対比して、
前に子供がいますよね。
そしてその向こうに
まだ幼子が母親の持つ
乳母車に乗っています。
機関車のイメージする父親、そして母親と幼子
この説明でおわかりいただけましたでしょうか(汗
投稿: 松風 | 2005.01.14 12:22
おお、素晴らしいイメージですね!
感動しつつ理解いたしました。
おおきに、松風さん。
投稿: 龍3 | 2005.01.14 12:58
こんばんは、はじめまして。
拙い文ですがTBさせて頂きました。
投稿: Tak | 2005.03.10 22:04
Takさん、トラックバックおおきに!
そちらも見せていただきました。真摯な文章で、お気持ちが良く伝わってきました。
アメリカ=正義の味方、いう考えと宣伝が何しろ行き渡ってるもので、京都と原爆の話は、まだまだ、知られていないと思います。
投稿: 龍3 | 2005.03.11 00:48