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2004.08.04

巨樹6・上賀茂の古馴染み

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京都市北区の上賀茂神社から、東に続く道には、社家といわれる古い家々が並び、その門前には明神川が涼やかに流れて、好きな風景の一つだ。学生時代、ここにある施設でアルバイトをしていたのだが、すぐそばに、この古木があった。
樹齢推定500年のクスノキ。樹の根元には[藤木社(ふじのきしゃ)」という祠があるが、この樹そのものが信仰の対象だっただろう。それほどの巨樹ではない。でも、この樹は町のシンボルとして大切にされてきた雰囲気があって、とても親しみ深さを感じる。周りを見回すと、アパートの名前、店の看板にも「楠」の文字が目に付く。町の人々にとって、欠かせない「お馴染みさん」といった感じなのではないだろうか。
そしてわしは、時が止まったような懐かしい町で、変わらぬこの樹に出会えて嬉しかった。

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» 社家(しゃけ)町 [yume_cafe]
大田神社を出て西へ歩くと綺麗な町並みが見えてきます。 上賀茂神社を流れる楢の小川から続く明神川。その明神川に小橋がかかり そして土塀が続きます。 なんとも言えない風情が漂います。 この町並みは「社家町」と呼ばています。 「社家」とは上賀茂神社の神官を世襲する家柄で、敷地内に神社の境内から続く川を引き入れています。 その中のひとつ「西村家別邸」は公開されていて、庭には神官が身を清めるために使った井戸やお祈りの石、明神川の水を引き入れた「曲水の宴」のための清流があり、かつての神... [続きを読む]

受信: 2005.05.10 22:50

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