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2004.08.02

小説・残光(仮)第十三回

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 タクシーに乗り込んだ健二と真那は無言である。車の外には繁華街の灯りが流れていく。
 暑中見舞いに記されていた、奥宮彩夏という女性の住所は、健二一人だったら歩いていく位の近さにある。タクシーなら初乗り料金で間に合うだろう。
 沈黙の中、健二は駿のことを思った。健二とは同じ大学の同期生で、入学当初、寮で同室となった。駿が青森の出身で、健二は長野県。関西弁が圧倒的な環境の中、違うアクセントで喋る二人はすぐに親しくなった。冬になるとそれぞれの郷里から林檎が届き、お互いに相手の林檎をけなしあったりもしつつ、無二の親友となっていった。専攻は違っていたが同じ学部であり、二回生になってそれぞれ別の下宿に移っても毎日のように会っていた。三回生の夏休み、二人とも帰省しない夏は初めてだった。そして、あのアルバイトに向かった。
(集まった六人、みんながみんなを最高の友達だと思った・・・でも、俺と駿は、詩織に異性として惹かれていった)
 回想にふける間もなく、タクシーは目的地に近づく。健二は運転手に停まる場所を指示して、財布を取り出した。
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こんばんは☆夕菜です、アダルトネットアイドル目指してます、ブログにもたくさん写真載せてます☆良かったら応援してくださると嬉しいです☆おじゃましました! [続きを読む]

受信: 2004.08.03 20:32

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