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2004.05.18

劣化ウランのこと

前に宿題みたいに触れた劣化ウランのことだが
これは要するに、ウラン濃縮過程で生まれたウラン鉱石の残りかす=ゴミである。ところがこいつは滅茶苦茶比重が重いため、戦車の装甲をぶち抜く徹甲弾の弾芯に使うと物凄い威力を発揮する。おまけにゴミなもんだから、値段が実に安く付く。こりゃいいってんで、米軍が戦車砲弾、装甲車砲弾、さらには機関砲弾に利用し始めた。徹甲弾として使うと、発火点が1200度だかで、着弾の衝撃で発火し、敵戦車の中で燃え上がるという効果まであって、湾岸戦争で米軍は派手に撃ちまくった。

この、劣化ウランを使った対戦車徹甲弾の弾芯は、超固くて超重いダーツの矢のようなもの。炸薬としての火薬は入っていない。これが戦車に突き刺さると、瞬時に発火して燃えながら装甲版を貫通して内部に突入。突入した時点でも凄まじい運動エネルギーを持っているもんだから、内部を猛スピードで跳ね回り、搭乗員を八つ裂きにし、機器を破壊し、弾薬に引火させ、戦車を撃破するわけだ。米軍だけでなく、英軍も使用し、ロシアの戦車もこれを積もうとしているらしい。

戦車兵なんぞになりたかねー、と思わせる劣化ウラン弾であるが、さて、問題は、この劣化ウラン、放射能は大丈夫なのか?ということ。
米軍の公式見解ではこれ、まったく大丈夫。最近知ったのだが、米軍主力戦車M1の最近のタイプは、装甲材料として劣化ウランを使ってるそうだ。つまり、劣化ウランの矛を劣化ウランの盾で防ぐという、矛盾そのものの使い方である。1個5キロ余りの劣化ウランを使った砲弾を数十発積み込み、さらに劣化ウランの装甲(いったい何キロくらいだ?)で囲まれた戦車に乗り込むには、「劣化ウランは放射線を出してない」と思わねば、やってられない。(続く)

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